個人賠償責任保険カンタン解説

【火災保険の個人賠償責任特約】ポイント・注意点を解説!

マイホームの万が一に幅広く備える火災保険には、個人賠償責任特約を付帯できるものが少なくありません。火災保険加入時に個人賠償責任特約を付けるべきか悩みどころですが、この記事では火災保険加入時に個人賠償責任特約を付ける是非とともに、注意すべきポイントなども紹介します。

火災保険の個人賠償責任特約とは

火災保険の個人賠償責任特約は、火災保険の契約者がオプションとして付けることができる特約です。

  • 小学生の子供がケンカして友達をケガさせてしまった
  • 買物中にお店の商品にぶつかって商品を壊してしまった
  • 自転車運転中にぶつかってケガをさせてた
  • 散歩中に飼い犬が他人に飛びついてケガをさせてしまった
  • 選択中に洗濯機のホースが外れて、下の階の部屋を水浸しにしてしまった

など、個人の事故やトラブルを幅広く補償してくれます。「個人賠償責任特約」という名称から重大事故でないと補償してくれないイメージがありますが、火災保険とは異なり、意外と身近な事故やトラブルも補償してくれます。保険契約者だけでなく、

  • 配偶者
  • 同居の6親等以内の親族
  • 別居していて生計を同一にしている未婚の子供

も補償対象となっており、補償範囲だけでなく補償対象者も火災保険よりも幅広いです。

また、火災保険にはなくて個人賠償責任特約にあるものとして、「示談交渉サービス」が挙げられます。相手方とトラブルになってしまった際に示談交渉サービスがあれば、当事者の間に保険会社のスタッフが入って解決が可能です。トラブル前に示談交渉サービスを活用すれば、解決はさらにスムーズになります。

火災保険の個人賠償責任特約の注意点

重複加入に注意!

個人賠償責任特約を用意しているのは火災保険だけではなく、自動車保険や傷害保険、自転車保険なども個人賠償責任特約を用意していますが、重複加入には注意しましょう。

例えば、2億円の賠償金支払い命令が出て、火災保険の個人賠償責任特約で最高1億円、自動車保険の個人賠償責任特約で最高1億円の契約を結んでいれば、2億円が支払われます。一方、2億円の賠償金支払い命令が出て、火災保険の個人賠償責任特約で無制限、自動車保険の個人賠償責任特約で最高1億円の契約を結んでいた場合、2億円は全て火災保険の個人賠償責任特約で賄える計算となり、自動車保険の個人賠償責任特約は無駄になってしまいます。

複数の保険で補償の手続きをすれば補償される金額も増える一方、手続きの手間も増えてしまうので、補償無制限の個人賠償責任特約と契約している場合は、保険料と手間の節約のためにも他の特約は解約するといいでしょう。

補償がなくならないように注意!

個人賠償責任特約は主契約となる火災保険や自動車保険などに付随するもので、主契約を解約すると個人賠償責任特約も消滅してしまうため、注意が必要です。

アパートやマンションの賃貸契約を結んでいる人は、その際に火災保険も契約しているケースが多く、そこに個人賠償責任特約も付帯している場合もあります。しかし、引っ越しのため賃貸契約を解除すると火災保険も解約となり、付随している個人賠償責任特約も解約となってしまいます。同様に、自動車に乗らなくなったからといって自動車保険を解約しても、付随する個人賠償責任特約が解約されてしまいます。

クレジットカードの個人賠償責任特約はほぼ単体で加入可能なので便利

以上のように、火災保険の個人賠償責任特約は幅広く補償してくれるものの、他の保険との重複加入で保険料や補償が無駄になってしまうばかりか、主契約となる保険を解約すると付随する個人賠償責任特約も解約となってしまいます。

一方、クレジットカードの個人賠償責任特約はほぼ単体で加入可能です。気になる保険料も月額140円程度で火災保険の個人賠償責任特約の保険料と大差なく、補償金額も高額賠償に十分対応できる金額ですので、全く問題ありません。

火災保険の補償内容をしっかりとチェックしよう

火災保険に付帯できる個人賠償責任特約は、補償範囲や補償の対象者が幅広く、使い勝手が良いです。しかし、他の保険の個人賠償責任特約との重複加入、そして火災保険の解約などによる特約の無効化には注意が必要です。

クレジットカード付帯の個人賠償責任特約ならば、手軽な保険料で手厚い補償が受けられます。賃貸住宅住まいの方は、自分が契約している火災保険の補償内容を知らないケースが多いので、チェックしておくといいでしょう。