個人賠償責任保険カンタン解説

レンタル品・借りた物を壊したら個人賠償責任保険で補償されるのか

個人賠償責任保険は多くの事故・トラブルを補償してくれますが、レンタル業者や他人から借りた物の扱いはどうなのでしょうか。

この記事では、レンタル品・借りた物を補償してくれる保険「受託物賠償責任」についても説明します。

レンタル品・借りた物は個人賠償責任保険で補償されない

結論から言えば、レンタル品・借りた物を壊しても個人賠償責任保険では補償されません。様々な会社から個人賠償責任保険が販売されていますが、基本的にどの会社もレンタル品・借りた物を個人賠償責任保険の補償対象外としています。

例えば、以下のようなケースは個人賠償責任保険で補償されませんので、注意が必要です。

  • 結婚式に出席するため友人から借りたドレスを汚してしまった
  • 友達から借りたゲームを壊してしまった
  • レンタルショップで借りたDVDを紛失してしまった
  • 海外旅行に行くのに借りたスーツケースを盗まれてしまった

2019年より、レンタル品・借りた物も補償対象とする個人賠償責任保険が登場

しかし2019年より、東京海上日動火災保険株式会社では個人賠償責任補償特約の補償範囲の拡大を実施し、他人から借りた物でも補償対象になりました。

具体的には、これまで補償対象外だった以下のようなものが新たに補償対象となります。

  • 受託品賠償責任補償特約の補償対象となっている受託品
  • ホテルなど(民泊含む)の宿泊が可能な施設および施設内の動産
  • ゴルフ場敷地内におけるカート

「受託品賠償責任補償特約の補償対象」は、友人から借りたゴルフクラブ、子供が友達から借りたゲーム機などです。

今回の改定では、個人賠償責任補償特約の補償範囲の拡大以外にも、

  • 認知症患者の線路の立ち入りなどによる損害賠償責任に対して、電車の損壊の有無にかかわらず補償対象とする
  • 別居している未婚の子が住んでいる家の所有・使用・管理に起因する事故を、親の加入する個人賠償責任保険の補償対象とする

など、かなり補償が拡大されました。その分保険料が値上がりして、年1530円→年2000円(国内事故無制限・国外事故1億円の場合)となります。

業界大手である東京海上日動火災保険株式会社が補償対象の拡大に踏み切ったため、同業他社でも同様に補償対象の拡大を実施する可能性がありますが、その際には保険料の値上がりも十分にあり得る話です。

さらに、契約途中で個人賠償責任保険の補償が拡大されても自動的に補償内容が変更されるわけではなく、特約部分だけ新たに契約することもできません。保険の主契約部分を見直して初めて特約部分も見直せるため、面倒かもしれません。

クレジットカードの保険なら受託物賠償責任保険に簡単に入れる

レンタル品・借りた物は個人賠償責任保険では基本的に補償されませんが、レンタル品・借り物の補償に特化した保険があります。

それが「受託物賠償責任保険」です。

クレジットカード会員向けの保険なら、受託物賠償責任保険に簡単に入れます。

三井住友カード・エポスカード加入者が入れる「ポケット保険」には「自由設計コース」というものがあり、さまざまな保険を自由に組み合わせることができます。

受託物賠償責任保険に最安の保険料で加入した場合、以下の通りになります。(傷害入院保険金500円で設計)

受託物賠償責任保険の補償額 保険料
10万円 170円/月
20万円 240円/月
30万円 280円/月

月の保険料は170円からと手頃な値段です。

受託物賠償責任保険に入っておけば、「日本国内においてレンタル業者を含む他人から預かった財物」の被害を補償してくれます。(5000円を免責金額)

しかも、受託物賠償責任保険は個人賠償責任保険と同様、本人が入っていれば家族も補償対象になります。

1億円の個人賠償責任保険を追加しても、保険料は月々270円からです。

受託物賠償責任保険の補償額 個人賠償責任保険の補償額 保険料
10万円 1億円 270円/月
20万円 1億円 340円/月
30万円 1億円 380円/月

レンタル品・借りた物を壊した場合、基本的に個人賠償責任保険では補償してくれません。

レンタルすることが多い人、よく物を借りるという人は、クレジットカードの保険に受託物賠償責任を付けるのがおすすめです。