個人賠償責任保険を種類別に徹底比較!安いカード付帯がおすすめ

他人にケガをさせたり他人のものを壊したりした際に、その被害額を補償してくれるのが「個人賠償責任保険」です。クレジットカードに付帯しているものや、傷害保険や自動車保険の特約として加入できますが、掛け金は安く抑えたいですね。今回は、個人賠償責任保険の種類別に徹底比較をして、おすすめを紹介しましょう。

個人賠償責任保険を選ぶポイント

個人賠償責任保険には、

  • クレジットカード付帯
  • 傷害保険の特約
  • 自動車保険の特約

などの種類がありますが、さらにカード会社や保険会社によって種類が多く、それを選んでよいか分かりません。ここでは、個人賠償責任保険を選ぶためのポイントを3つ紹介しましょう。

保険料の安さ

まず重視すべきは「保険料の安さ」です。クレジットカードの年会費や傷害保険・自動車保険の月々の掛金もバカになりませんので、それに個人賠償責任保険の保険料が重くのしかかっては、家計に大きな負担となってしまいます。

オプション部分である個人賠償責任保険の保険料は、クレジットカード・傷害保険・自動車保険に関係なく月額150円程度で加入できますので、家計の負担はさほど大きくはありません。ただし、本体部分の掛金が以下のように大きく異なっております。

  • 三井住友VISAクラシックカード:年1350円
  • 傷害保険「GK ケガの保険」:年1万150円
  • 自動車保険「GK クルマの保険」:年10万5700円(18歳、6等級)

保険料をトータルで見ると、クレジットカードを選ぶのが最もコストを安く抑えられます。

補償限度額

いくら安い保険を選んでも「安かろう悪かろう」では意味がありません。最近では裁判で1億円程度の高額な賠償命令が出るケースも少なくなく、補償限度額が少ないと自己負担額が増えてしまいます。クレジットカード・傷害保険・自動車保険で個人賠償責任保険の補償限度額を比較すると、以下の通りになります。

  • 三井住友VISAクラシックカード:最高3億円
  • 傷害保険「GK ケガの保険」:最高3億円
  • 自動車保険「GK クルマの保険」:無制限

保険料が最も高額なだけあって、自動車保険の補償が非常に手厚くなっています。ただし、クレジットカード・傷害保険も最高3億円の高額補償を用意してあるので、十分でしょう。

示談交渉

重大なアクシデントでしたら裁判も覚悟しなければなりませんが、軽微なトラブルですと裁判に持ち込まずに示談で解決というのも一般的ですので、個人賠償責任保険に示談交渉サービスが付いているとありがたいです。

クレジットカード・傷害保険・自動車保険のいずれも示談交渉サービスが付いておりますが、クレジットカードの場合は示談交渉が不調に終わった際の訴訟費用などは補償の対象外となるケースが多いので、注意が必要です。

「クレジットカードに付帯できる個人賠償責任保険」のメリット・デメリット

メリット

クレジットカードに付帯する個人賠償責任保険のメリットは、コストを安く抑えられる点です。個人賠償責任保険の保険料は月150円程度、クレジットカードの年会費も一般カードならば比較的安いです(三井住友VISAクラシックカードは1350円、エポスカードは無料)。

コストが安いわりに、最高3億円の補償金額や示談交渉サービス付きなど補償範囲が幅広く、実用性は十分です。

デメリット

クレジットカードによっては、個人賠償責任保険特約が付いていない場合もありますので、特約の有無を確認する必要があります。ただし、クレジットカードユーザーで個人賠償責任保険特約を気にする人はさほど多くないのも事実で、うっかり見逃す可能性も高いです。

「傷害保険の個人賠償責任特約」のメリット・デメリット

メリット

傷害保険の特約ですので、アクシデントによって相手がけがをした場合は個人賠償責任保険特約でカバーできるのはもちろん、自分のケガも傷害保険本体でカバーされます。自分のケガだけでなく、入院や通院、手術など幅広い項目を補償してくれます。

また、傷害保険の個人賠償責任保険特約では、弁護士費用なども補償の対象となることが多いので、保険会社スタッフによる示談交渉が不調に終わったとしても、その後の訴訟費用の心配がいりません。

デメリット

クレジットカードはカード本体が、自動車保険は保険証券が車の中にありますので目につきやすいですが、傷害保険の保険証券は目につかない場所にしまい込むことが多いので、いざという時に見つけにくいデメリットがあります。

「自動車保険の個人賠償責任特約」のメリット・デメリット

メリット

自動車保険の個人賠償責任保険特約は、とにかく補償が手厚いのがメリットです。補償限度額は無制限も選択でき、高額な賠償責任を命じられたとしても心配いりません。弁護士費用などの訴訟費用も対象となっており、国内だけでなく海外でのアクシデントも補償の対象となるなど、補償の範囲が幅広いです。

また、特約を使っても自動車保険本体の等級が下がることはありません。

デメリット

保険料が高額なのがデメリットです。個人賠償責任保険特約事態は月額150円程度なのですが、自動車保険本体の保険料が高額で、免許取立てのドライバーですと年間10万円も珍しくありません。

総合的にはクレジットカード付帯の特約がおすすめ!

個人賠償責任保険を比較すると、補償の手厚さでいえば自動車保険の特約、コストでいえばクレジットカード付帯の特約、その中間が傷害保険の特約といえます。ただし、クレジットカード付帯の特約も補償額がかなり高額ですので、コストパフォーマンスは極めて良いです。まずはクレジットカード付帯の特約を検討するのがよいでしょう。